人気ブログランキング | 話題のタグを見る

コジロー君は、女の子だったの?!

kojiromama.exblog.jp
ブログトップ

ビタミンB1欠乏症とメガバクテリア症と診断されました

平成23年6月26日(日)の早朝4時のことです。

同じ部屋で寝ているコジローが、足をバタつかせている音が止まないので、ケージから出して居間に連れて来ました。
コジローがウチに来て3日目に、動物病院に連れて行ったいきさつは12月11日付けのブログでご紹介した通りですが、今回はかなり深刻そうで、私も気が気ではありません。

症状としては、本人の意思とは関係なく、足が痙攣したみたいにバタついてしまって、じっと立つことが出来ないし、その為に、ちゃんと眠れていない様子なのです。

ここに、病院に行った数日後に動画で撮ったコジローの様子をUPします。
今見ても辛いのですが、私のような「オカメインコの飼育は初めて」という方に何らかの形でお役に立てればと思い、公開します。


(このまま、足のバタつきが止まらなかったらどうしよう…)
(歩けなくなってしまうんだろうか…)

いろんなことが頭をよぎりながら、まんじりともせず、6時までコジローを見守っていました。
そして、友人のアドバイス通り、鳥専門の獣医師がいる動物病院をネットで検索し、山田動物病院で、コジローをきちんと診て頂くことにしたのです。

幸いなことに日曜日でも診療していて、院長先生が診て下さいました。
検便やレントゲンなどから、足の症状は、「市販のあわ玉の挿し餌」を与え続けていることによる
「ビタミンB1欠乏症(多発性神経炎)」いわゆる「脚気」であるとの診断でした。

(脚気ですって?!)私は、頭の中が真っ白になりました。
コジローを飼い始めてから、オカメインコに関する様々なサイトを見せて頂いておりましたので、「市販のあわ玉は粗悪品が多くて、栄養がほとんどない」ということが書かれていたのは知っていました。
しかし、、私がコジローを買ったお店はとても親切に挿し餌のことなども教えてくれたし、「一ヶ月ぐらいしたら、大きなケージに移して、一人餌に切り替えていくように」と言われ、その時に勧められた「あわ玉」の袋には「天然ハチミツ・卵・クロレラを添加した栄養満点フード!」と書かれていたので、その表示を疑うこともなく、“このあわ玉と、勧められた「小松菜粉末」を与えていたら大丈夫なんだ”と思い込み、その通りにコジローに与え続けていたのです。
良かれと思ってやってきたことが、コジローの健康をどんどん損ねていたなんて…。

さらに院長先生がおっしゃいました。
「この子はもしかすると4月生まれかも知れない。生まれてからブリーダーやペットショップでビタミンBやビタミンAが足りていない食事を与えられてきたわけですから、その状態を改善していくには、その倍以上に時間が掛かりますよ。それから“メガバクテリア症”の菌も持っているので(顕微鏡の画面で、その菌を見せて下さいました)、人間が糖尿病になるといろいろな病気を併発するように、この“メガバクテリア”はいろいろな悪い作用を及ぼすので、これも治していかないといけません。この菌も、ブリーダーやペットショップで感染するケースがほとんどです。」
そして、コジローの胃のレントゲンを示しながら、メガバクテリアの影響で胃の異常な様子を説明して下さったのですが、あまりのショックでそのことについては詳しくは覚えていません。

「4月生まれなら、もうそろそろ皮付きの餌も食べれると思うんだけど…」とおっしゃるので、「数日前からカトルボーンは食べているんですが…」と言ったら、「それじゃあ、皮付きの餌も大丈夫だ!」とおっしゃって、奥から皮付きの餌をひとつまみ持ってきて、コジローの目の前にバラまきました。
すると、ガツガツ食べ始めました!Σ(◎o◎;)
「皮付きの餌は栄養が豊富なので、徐々に一人餌に切り替えつつ、今日処方するお薬を挿し餌に混ぜてあげてください。」
・・・というわけで、ビタミン剤2種と、抗生物質、そしてメガバクテリアの薬、計4種類の薬を処方されて帰ってきました。
ビタミンB1欠乏症とメガバクテリア症と診断されました_b0240299_17394482.jpg

コジローは食は細いのですが、これまで食欲はあったので、それが救いでした。
しかし、薬入りの餌は美味しくないのか、あまり食べてくれません。
コジパパから、「生ぬるいアワ玉を、無理矢理食べさせる鬼嫁」と冗談めかして呼ばれていた私ですが、薬を取ってくれないと治らないので、少量づつでも根気良く食べさせるようにしました。
一方、皮付きのエサも、硬いヒマワリやサフラワーの種はペンチで割って、餌箱にセットしたら、少しずつ食べているようです。

しかし、病院に行った次の日が一番症状がひどくて、足のバタつきが休み無く、ひっきりなしになってしまったのです。
挿し餌も、ほとんど受け付けなくなってしまいました。
これにはコジパパも真っ青になり、病院に相談してはどうか・・・という話になりました。

「何かあったら電話して下さい」と言われていたので病院に電話すると、副院長先生が応対して下さいました。

「ずっと足をバタバタさせているので、眠れてないんじゃないかと思います。麻酔か何かで一時的にでも発作を止めて、休ませてあげることは出来ないでしょうか?」と言う私に、副院長先生は、注射は小鳥の身体にとって負担になることや、薬やビタミン剤を投与しつつ、長い時間をかけて治していくことが大事だということを、丁寧に説いて下さいました。
「薬入りの挿し餌はどのくらい食べていますか?」と聞かれたので、「だいたい4時間毎にあげていますけど『育ての親』で2プッシュぐらいしか食べないんです.」と伝えると、「私達が入院でお預かりする場合もそのくらいです。それで充分なんですよ。少しずつでも根気良く続けていくことが大事なんです。」
その副院長先生のお言葉に、本当に救われました。
そして、落ち着きを取り戻した私は、このままコジローの足が治らなくても、命のある限り大切に育てていこう・・・と前向きに思えるようになったのです。

せめて同じ症例が見れないかと、ネットで「オカメインコ 脚気 治る」といった検索をしたら、オカメインコの具体的な症例はなかったのですが、偶然にも山田動物病院のブログがヒットし、そこにはコジローと同じ症例の(コジローよりも重症でしたが)セキセイインコについてアップされていました。
セキセイインコでもこんなに回復するなら、コジローもきっと大丈夫!
日本(というかネット世界が)広しといえども、「オカメインコ 脚気」で、静岡の山田動物病院がヒットするとは、単なる偶然とは言えない不思議な縁を感じました。

そうして、病院に行って3日目からは、足のバタつきが激減してきました。
ビタミンB1欠乏症とメガバクテリア症と診断されました_a0056140_15344968.jpg

ビタミンAが豊富という小松菜もバリバリかじって食べるようになったし、薬入りの挿し餌も“別鳥”になったみたいにガンガン食べ始めました。

そして7月1日(金)の午前中に、再診していただきました。
症状は改善されていますが「メガバクテリア」は菌が見られるので、またさらに一週間、ビタミンと薬を投与しながら様子を見ることになりました。
院長先生はとても野生鳥類に造詣が深いようで、そういう鳥をペットにするというのは軽々しく考えてはいけないと諭すようにおっしゃいます。
「セキセイインコや文鳥と違って、オカメインコは難しい面がある」といった感じです。
私もセキセイインコを飼っていた経験があるから、オカメインコのこともセキセイインコと同じように考えていたのが大きな間違いでした。

その後、会話の話題として「私、最近、オカメインコを飼い始めたんですよ」と人に話すと、「自分もオカメインコを飼ったことあるけど、飼って4日目にエサを食べなくなって死なせちゃいました。」とか、「オカメインコは飼って1年目が大変なんだよね。」という言葉を聞くにつけ、その難しさを改めて感じました。

それから9月中旬までの約3ヶ月間、2週間に一度、コジローを連れて山田動物病院に通いました。
おかげさまでメガバクテリアの菌も見られないようになり、足もすっかり丈夫になりました。
いまだに体重は78gで、オカメインコとしては小さい方だと思うのですが、健康でいてくれたらそれでいいと思っています。

その後ペットショップを訪れた際に、店長さんに一部始終をお話しし、今後のオカメインコのヒナちゃん達の健康のために留意して頂けるように伝えました。
もちろんエサ代とか採算の問題があるでしょうから、ショップのエサを改善するのは無理にしても、せめてヒナを買い求める初心者には、脚気になるおそれがあるのでビタミン剤とかも一緒に挿し餌に混ぜることなどを指導するようにして下さいーーーと申し上げたかったのです。

私の場合、最初に連れて行った動物病院でちゃんとしたアドバイスが得られていたら、コジローもこんな大変な目にあうこともなかったのかも知れません。
「鳥も診れますよ。」という言葉を信じて診て頂いたのですが、やはり鳥専門に診ることの出来る先生に診てもらわないとダメだということを痛感しました。

ーーーというわけで、オカメインコ初心者の私の経験が、同じように初めてオカメインコのヒナをお迎えした方々の参考になれば幸いと思い、コジローの病気について長々と書かせてもらいました。
家族の一員として大切に迎えられた皆様のオカメインコがコジローのような辛い目にあわなくてすみますように…☆

☆ブログ村に参加しました☆
励みになりますのでポチッとお願いします
001.gif
にほんブログ村 鳥ブログ オカメインコへ
にほんブログ村
by kojiromama | 2011-12-13 22:10 | 闘病・健康管理